| ストーリー |
| 西暦2028年、フランスの小説家ジュール・ヴェルヌの生誕200周年を 記念して洋上の孤島に建造されたテーマパーク、ヴェルヌ・ワールド。 そこで幸運にもプレオープンに招かれた主人公たち一家を迎えたのは ロボットのダンサーによる華やかなショーであった。 それたけではない、科学の粋を集めてつくられてこのパークでは アトラクションの運営、パークの警備・清掃なと、 すべてがロボットによって行われていた。 しかし、突然、そのロボット達がプレオープンに招かれた来場者や パークで働く人を襲い始め、人々をどこかへと連れ去ってしまう。 辛くも難を逃れた主人公（YOU）とその弟は他の無事だった者たちと 合流しつつ両親達の救出の道を模索する。 ・・・こうして主人公たちの冒険が始まります。 パークはヴェルヌの各作品をテーマにした７つの島に分れています。 それぞれの島にはその作品の主要登場人物のロボット、ホストロボット がいて、彼らは正常な意識を保っています（理由は後に明かされます）。 ＹＯＵたちは各エリアでホストロボット達の力を借りて、 囚われた人々を捜しつつ、この事件の真相に迫っていきます。 |
 |
| 世界観とその特長 |
| このゲームの特長は「ヴェルヌの作品世界が舞台」であることです。 宿屋にあたる回復場所である『食堂』では、そのエリア、その作品に ちなんだ料理が出てきますし、小説のサブキャラクターが アイテムショップの店員さんだったりすることもあります。 また各種の店の名前や登場する敵にも、 それぞれの原作の小説に合わせて趣向が凝らされています。 ヴェルヌ作品を読んだことが無い人でも楽しめるように、 随所に解説を加えるなどの配慮もされていますが、 読んだ人だけがわかるような部分も多く、 読んでからプレイした方がはるかに楽しいです。 逆に言えばヴェルヌに関心が無い人にとってはただのＲＰＧ、 ということになってしまうのかもしれません。 もう一つの特長は「テーマパークが舞台である」ということです。 ＹＯＵたちはワールドから一歩も外へ出ません。 よってＤＱやＦＦのフィールド画面にあたるものもありません。 またテーマパークだけに、回復は食堂で、 武器や防具はスポーツ用品店で買うスポーツ用品や 服飾店のヴェルヌワールドオリジナルウェア、 回復アイテムは自販機やファーストフードショップで買うジャンクフード、 その他のアイテムもテーマパークのお土産だったりします。 『ヴェルヌバーガー』でＨＰが少し回復なんて ちょっとユーモラスかもしれませんが、 製作者が「ヴェルヌの作品世界であること」と同じくらいに、 「テーマパークが舞台であること」にこだわったことが感じられます。 これらの世界観に関する配慮の為、プレイヤーは少々クセのある このゲームの舞台設定にすんなり入り込むことが出来ます。 |